43 - スノス(Nusnas)からムーラ(Mora)へ  スエーデン



シリアン湖の北岸にあるムーラへ行く途中に立ち寄ったのがヌスノス、ここはスエーデンのシンボルと呼ばれるダーラヘストを作る工房のあるところです。ダーラヘストが誕生したのは18世紀の頃、林業の盛んなこの土地で、冬の間男たちが木材の破片で子供のおもちゃに作ったのが、始まりだそうです。大小、色とりどりのダーラヘストが店先を埋め、職人が店先でデモンストレーションをしています。 こんなにたくさん造って大丈夫かしらと思うほど、完成前の馬が山積みでした。 木製の馬を手で削っている職人のおじさんに日本の東北のおもちゃの首ふりべこ(牛)を見せ”こんなに遠く離れた国でよく似たおもちゃがあるでしょう?”と言いましたら ”うーん”と云ったきり何も云いませんでした。

もう35年も前、イギリスに来る途中で出会ったスエーデン人が、小さなダーラヘストを胸に着けていたので、”日本のおもちゃでしょう”と言うとむっとして”此れはスエーデン製だ”と言いました。そんなことはスエーデンへ来るまですっかり忘れていたのですが、店先でひと目見たとき思い出しました。首ふりべこと同じサイズの小さいダーラヘストを買い、両方一緒にバッグの飾りにしています。

写真1は毎年6・7月に行われるシリアン湖ボートレースに使われる全長18.5mのボートです。シリアン湖周辺の村々対抗ボートレースで、このボートはウ"ァイキングの舟形を受け継ぐ手作りのものです。オール20本、20人のこぎ手が調子を合わせ11ノットのスピードで競技するそうです。 壮観でしょうね。

ムーラにはこの町出身の有名な画家アンデース・ソーン(Anders Zorn)の住んだ家とその隣に美術館があります。実はこの美術館へ行くまで名前も知らない画家でしたが展示されている絵には大変感銘を受けました。写真が写せなかったので絵葉書を買い込みました。 庭の裸体像は彼の作品です。

写真6はムーラの町のベルタワーで、ウ”ァーサ・スキーレースのシンボルだそうです。 スエーデンがデンマークの支配下にあった1521年、後の国王グスタフ・ウ”ァーサ(写真8)が独立を勝ち取るために、ダーラナの農民に協力を求めたものの,その協力が得られずノルウェーに向けて逃亡中、後悔した農民の代表でスキーの名手だった二人の男性が、ウ”ァーサを呼び戻すため彼の元へ向かい、後にともに戦い独立を勝ち取った・・・・・・と言う史実に元づいて、90Kmのクロスカントリースキーレースが毎年行われます。 このウ”ァーサロペット(Vasaloppet)と呼ばれるレースは世界最大、参加者は5万人を越えるそうです。

写真9の女性は、ムーラの町の写真屋さんの店先に飾ってあった写真で、ローカルの女の子の成人式か、卒業式かで地方色豊かな珍しい服装をしていますね。


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アンデース・ソーン(Anders Zorn) の作品 − 絵葉書より

 

 

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