20 - アルタ(Alta)ノルウェー

昨夜は思いがけない真夜中の太陽を見て、目がさめてみると昨日までとは打って変わってあたりはグレイ、小雨が降っていて気温が下がって寒く、これが本来の北極圏の天気ではないのかと思いました。 道は木が一本も見当たらないなだらかな高原で途中に5−6軒の山小屋がある他は、家も人影も見当たらない長い一本道が続いています。 行きかう車もまばらで、今までキャンパーでにぎわっていたのに皆何処へ行ったのだろうかと不思議でした。

フィヨルドの畔を走るといたるところに鮭の養殖場が見られますが、ノルウェーで鮮魚にめぐり合えたのは、フィンランドとの国境のスーパーが初めで何処のスーパーでも冷凍魚ばかり、もしかしてこれらの鮭はスモークド・サモンとして外国へ輸出しているのかもしれません。

この日は300Km も走ってやっとアルタの町にたどり着きました。町の玄関口にアルタ博物館があり、ここはユネスコ世界遺産に登録されています。アルタの岩絵は石器時代の遺物で約7000−6000年前のものだとのことです。おおよそ5000位のシンプルな絵が氷河で磨かれた岩の上に彫られそのままでは見分けがつかないためと保存のために赤い色彩が施されています。

博物館から良く手入れの行き届いた2.9Kmの歩道を、案内書を片手に半分廻ったところで、カメラのバッテリーが切れてしまい、写真を写せず一回り見てきたのですが、余りに残念、思い立って博物館の案内所でバッテリーの充電をお願いしたところ、快く引き受けてくれ、再度2.9Km を走り回って写真を写してきたのです。

博物館の中には皮をなめしてつくったカヤックが展示されていて、人間の英知に少なからず感動しました。 又スレートの歴史が書かれていろいろなサイズのスレートが展示されています。スレートは日本では知られていませんが、平らな自然の石を屋根瓦に使うのです。ここアルタの主要産業はスレートで、1850年ごろから近隣に販売していたものですが、1912年に機械化し大量生産が可能になり1970年からは電動切断機で生産できるようになり以降はスコットランドへ輸出しているそうです。

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