15 - Perhentian Island


ボルネオを丸一ヶ月旅行して回った後、飛行機でクッチンからクアラルンパーへ帰りました。ちょうどこの日からクアラルンパーではグランプリが開催されていて泊まれるホテルが無く、KLの友達に頼んでやっとKL郊外にこぎれいなホテルを見つけてもらいました。

3日後には又アジア航空でマレー半島の北方南シナ海に面したコータ・バルーへ飛びました。降り立った空港のインフォメーションで若い英国人の夫妻と出会い、タクシーをシェアーして一時間近く離れたクアラ・ベスッツの港へ行きました。 港ではあちこちから30人ぐらいバックパッカーや観光客が集まり、皆を乗せたモーターボートは激しく波の上を飛び跳ねながら1時間かかって、パーヘンチアンの小島へ着き、数人の若者が降りました。私たちは5年前にこの小島で一週間ほど過ごしたので今回は大島をめざしました。

小島を半周した後ろに大島があります。大島には大小のシャレー式ホテルが散らばっていて、私たちが落ち着いた林の中の崖に沿って建っているシャレーは一泊二人で15ポンド(3300円)冷房は無く、扇風機が回っています。シャワーとトイレが付いていますが水シャワーで、お湯の出る冷房もあるシャレーはこの倍位の値段です。 私たちはこのシャレーで8泊しました。毎日2−3時間島の周りでスノーケリングし、昼寝をし、一日3食を浜辺に沿って3軒有るレストランへ行って食べるだけ。全くのんびりした毎日を過ごしました。

海は水がやや透明感をなくしていますが、ブラックティップと呼ばれる鮫が数匹回遊していて、初めこそ"うわー、鮫だ"などと興奮したものでしたが、そのうち興味を失い見向きもしません。アオウミガメも一メータを超えるものから小亀まで一日7−8匹も見つけると、だんだん飽きて何頭見たか覚えていない有様です。 島の突端はよその島からやってくるスノーケリングのボートが停泊してたくさんの人たちが泳ぎまわっています。このあたりでは熱帯魚に餌をやることが禁止されていない上、ダイビングショップなどで魚用の餌を売っています。 だから魚も人間と見れば餌がやってきたと思うようで、その辺りへ行くと、色とりどり大小の魚がまるで魚に表情があるならニコニコという感じであつまってきます。

大島の向かいにある小島の一角に島の住民が住んでいる漁村があり、医者がいるのもそこだけとのことです。昔は住民のほとんどが漁で生計を立てていましたが、長年の乱獲で魚も獲れなくなり、又若者は力仕事を嫌って漁師が減ってきているそうです。今いる漁師のほとんどがタイからの移住者だとのことでした。そしてこの大小の島にいくつかあるホテルのメイドもその他のサービス業についている人たちも、皆この猟師町から通勤しているとのことでした。
コータ・バルーの地域全体が回教の強い影響で皆回教徒です。メードも皆頭にスカーフをかぶっていますが、海に浸かっている大人の女性たちはスカーフだけは決して脱ぎません。

この島に着いたその夜雷を伴う激しい雨が降り、翌日からシャレーの外に出るとひどい蚊に悩まされるようになりました。ボルネオではほとんど蚊のことなど忘れていたのですが、薬草の防虫スプレーを買って来ても役に立たずです。いろいろ考えた末、部屋の中に蚊取り線香を2つ焚いて、扇風機でかき回した煙がドアから出て行くその入り口にいすを置いて座っているのが最上でした。

 

 

 

 

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