13 - Mulu

 


ミリ(美里)から小さなプロペラ機で30分、ムール(世界遺産)の小さな空港に着きました。 ミニバスが迎えに来ていて歩いても10分ほどのパークの入り口まで送ってくれました。

パークは河にかかる長いつり橋を渡ったところにあり、パークのオフイスで宿泊のお金を払うときに確認した結果、帰りの飛行機が4日後に予約されており急遽3泊することになりました。ロッジは高床式のしっかりとした木製で、部屋は広くダブルベッドとシングルベッドが備え付けられています。冷房が完備していてトイレとシャワーが2つ備えられ一部屋は最低3人が眠れるようになっているのです。これで二人で一泊12ポンド足らず(2500円ほど)です。ただ食事はパークに一軒だけあるレストランで三食食べるのですが、ミリの街での食べ物の2倍、そして選べる品数が少ないのが少々不満でもありました。なんと言っても食料から飲み物すべて船か飛行機で運搬されたものですから、仕方がありません。

午後2時からパークのガイドに連れられ7−8人のグループは3.5KMのジャングルを歩きます。ガイドはいろいろな草や木や虫を探して教えてくれました。全く木の枝と変らぬスティック・インセクトなど素人では決して見分けがつきません。パークの道は全部高床式になっておりしっかりしたプランク(木)が敷き詰められているので、危険もなくどんな足の悪い人でも歩けます。道の最終にディアケーブとラングケーブと言う世界最大の洞窟があり、ラングケーブは鍾乳洞がきれいで、写真もフラシュ可です。30分ほどでラングケーブを案内してもらい 次のディアケーブは洞窟の天井が異様に高く鍾乳石は見られませんがこの中には2−3百万匹のこうもりが住んでいます。こうもりの糞であたりはアンモニア臭がたちこめ余り気持ちのよいところではありません。早々に洞窟を出てこの日のハイライト、夕方こうもりが出勤するところを見ようと、洞窟の近くの広場に50人位の人が集まりました。

今まで飛び回っていたツバメが姿を消した6時過ぎ、洞窟のある山の上に細長くこうもりの群れが現れました。まるで空をすべる蛇のようにうねうねと飛んでゆきます。ひとつのグループが終わると2−30秒後に次のグループと、長い蛇だったり短い蛇だったりして出動、その間30分以上になります。 十分堪能してロッジに帰ろうと3.5KMのジャングルの中の道は、今まで鳴いていた小鳥とセミに代わり聞いたこともないような虫の声やかえるの声が聞こえてきます。
途中で日は完全に暮れ、このときのために懐中電灯が必需品なのです。真っ暗なジャングルの中の道を歩いていると、あちらこちらで蛍が木々の間を飛び全く幻想的な世界を見せてくれます。足元で急にとてつもなく大きな甲高い声が聞こえてきました。懐中電灯を照らしてみると小さな蛙がわめいていました。そしてあちらこちらから同じようにわめくような声が聞こえます。What, What,What, What What・・・・・・といたるところからの大合唱でした。

翌日は又違う2つの洞窟見物でしたが、船で往復すると言うのを元気いっぱいの私たち二人、ジャングルを歩いて見たいと行ったのですが、途中から山道を登ったり降りたりでポールが音を上げ、帰りは船をまわしてもらい、へとへとになって帰ってきました。 写真のリスはここボルネオにしかいないピグミーリスと呼ばれる大変小さなリスです。たまたま二人で歩いているときに橋の手すりの上にいるのを見つけ、カメラを構えて不動の姿勢で撮ったものですが、普通は人を恐れてほとんど姿を見ることがありません。サイズは二十日鼠くらいです。

三日目はジャングルの大木の上方20メータぐらいに渡してあるつり橋の上を歩くというもので、このつり橋が400メーターにわたって設置されていました。歩く足元がぎしぎし音を立て高所恐怖症の人にはとっても無理だろうと思います。ジャングルを上から見下ろすには高さが足りなくて物足りない気がしましたが、これ以上高いと恐ろしくて歩けないだろうとも思いました。 夜に大雨が降ったり散歩中にバケツをひっくり返したような雨が降ったりしましたが、毎日良い天気で蒸し暑いこと、でも素晴らしい4日間でした。

   

   

   

   

 

 

Back to Index

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送