12 - Sibu to Miri


早朝シブのホテルからタクシーで長距離バスターミナルへむかいました。。ここでは客引きらしい人は見当たらず、ミリ行きの切符売り場の人が8時半のバスがあるよと教えてくれました。 シブから12時に中間点のビンツールに着くまでの長い道のりは熱帯雨林がところどころで切り開かれてはいましたが、まだまだ余裕がありそう、そして道端に生えている野生の蘭の花に心を奪われました。 そしてビンツールまでは町らしいものはどこにもなく、時々このボルネオ特有と言われるロング・ハウスつまり長屋が道端に現れます。 写真を撮ろうとしても高速で走るバスでは中々うまくいきませんでした。この長屋にはボルネオの部族単位が一まとめに住んでいるのです。あるときは長さ100メーター近くになるような長屋を見ました。 写真に在るような長屋はずいぶん近代化して各家が分かれていますが、典型的な昔からの家は同部族多家族が一軒の家(各部屋に分かれた)に住んでいるのです。このような昔からの家はこの道路際にはなく、以前から河がただひとつの交通機関だったせいで、シブが川渕の町として発達したように、レジャング河の上流に散在するそうです。

12時に中間点の街ビンツールにつき、45分の休憩でその間にバス停の近くのレストランで昼食を食べました。 ビンツールは世界から隔離されたようなところにある割には、建築ブームで近代的な住宅が道路際にならんでいました。 ビンツールを過ぎると道端に咲き誇っていた野生の蘭がすっかり影を潜め、道路の両側にオイル・パルムの林が一面に広がってきました。道路や河など輸送機関のあるあたりから熱帯雨林が姿を消していったのです。又あの見かけが貧しそうなロングハウスも見えなくなりました。

午後4時半にやっとミリのバスターミナルに到着し、タクシーでミリの町の中心へ連れて行ってもらいました。ラッキーにも素晴らしい美里ホテルが清潔で朝食つき二人で一泊13ポンド弱(2800円くらい)でした。このホテルはは素晴らしく、もしどなたかミリやムールへ行かれることがありましたら是非お勧めです。 ムールへ行くための情報を求めてインフォメーションセンターへ行った所、センターの閉まる直前でムール・ナショナルパークの連絡先を教えてもらい、明朝電話するように云われました。 よく朝9時にムール・ナショナル・パークに電話すると、うまくトイレ・シャワーつきのシャレーがあいているとのことで、すぐ翌日から2泊の予約をし次は飛行機の予約をしなければなりません。 ムール・ナショナルパークは道路がなく、30分の飛行か、3日間かけて河を遡るしかないのです。 ショッピングセンターの中の旅行社で飛行機の予約をしてもらいました。

ミリは飛行場も完備したモダンな街で、高層のショッピングセンターが2箇所にあり高級ホテルもあちこちに建っています。レストランやフードコートもたくさんあり、あちこち試してみましたが、私たちのホテルに付属した中華海鮮料理レストランがとってもおいしく、毎晩たくさんのお客でにぎわっていました。

こうして片道三日もかけてムール・ナショナルパークへ50人乗りのプロペラ機で飛んだのです。
窓の下は熱帯雨林がびっしり、なんとなくここはまだ大丈夫なんだと嬉しくなりました。曲がりくねった茶色の大河が厚いジャングルを縫っていました。


   

   

   

 

 

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