10 - Sibu



今日は、まずボルネオの地図を見ていただきたい。マレーシア・ボルネオは日本に近いほうがサバー州で、マレー半島に近いほうがサラワック州です。 この両州の中間にとっても小さなブルネイ王国があります。 サラワックの州都クッチン(Kuching)はマレー半島に一番近いつまりボルネオ島の左側に位置しています。

クッチンのインフォメーションでお勧めや出会った観光客、バックパッカーの若者たちはすべてクッチンからブルネイ王国に限りなく近い、ムール・ナショナル・パークを目指しています。 クッチンへ来る前にムール・ナショナルパークを知っていれば、コータ・キナバルから飛行機で30分のミリ(Miri)へ行きムールまで又飛行機で行けたのです。

サラワックはマレーシア最大の州で、熱帯雨林からの多量の雨でいたるところに大きな河が南シナ海へ流れており、陸路はただ一本の幹線道路がクッチンからミリまで開通しています。そしてこの道をバスで行くと、最低十数時間かかると言われ、船で途中まで行くと4時間は短縮出来るとのことです。

月曜日の朝、クッチンの町外れの川渕埠頭から船でシブへ向かいました。 河口は海のように広くて、どこからどこまでが河かもう海に出ているのかが判りません。ラフレシアの花を見に行ったパークで一緒だったカナダ人の若いバックパッカーが同船していました。 両側に緑が見えるようになっての川渕には伐採され船出を待っている大きな木材の山がいたるところに見られます。 ボルネオの熱帯雨林はそのうちに消滅してしまうのではないかと危機感を覚えます。このような森林の消滅が地球の温暖化に大きな影響を及ぼしていると云われます。 サバー州もマレー半島もほとんどの森林をオイル・パルムにとり変えてしまいました。今一番熱帯雨林の残っているサラワック州が近代化の波に乗って世界の財産を金に変えているのです。

船旅4時間でマレーシア最大のレジャング河の上流、ボルネオの心臓部あたり、サラワック第二の街シブに着きました。シブは20世紀初頭に中国人の入植によって発達した町で人口の60パーセントが中国人だそうです。木材、鉱石、農産物の出荷でこの街は賑わい発達してきたのです。 ただの一晩と見ないで決めた粗末なホテルに荷物を置き、街の主要道路を歩いてみました。 この街は異様なほどツバメが多く家々の軒やビルにツバメが巣を作っています。この熱帯のツバメはどこかよその国にわたるのだろうかと思いましたが、知るすべはありません。

サラワックで一番高いといわれるサンヤンビルは28階で地上数階がショッピングセンターになっており、ここのインターネットカフェには何回かお世話になりました。それ以上はオフィスになっています。このショッピングセンターの店はとってもハイファッションで値段も安くはなく、靴屋はハイヒールの素晴らしい靴が並んでいて、このような田舎で誰がこんな靴を履くのだろうと不思議でした。 ここシブの屋根つきマーケットはサラワック最大で、ローカルの人々の生活の基盤になっています。又このマーケットの近くに夕方からナイトマーケットが開き、おいしそうな食べ物がいっぱい並んでいました。

 

   

   

   

 

 

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