09 - Gnung Gading




7時45分にホテルへタクシーが来てクッチンのイクスプレスのバス停へ送ってもらいました。バス停からイクスプレス・バスとは名ばかりのがたがたのバスでルンドヘ行きました。 バスは2時間以上も乗って一人往復3ポンドくらい(660円)バスを降りたのが、私たちを含めた10人で、全部がナショナルパークへ行くとのことでした。

世界の各地から来たバックパッカーの若者たちで、頼りになりそうなイタリア人に声をかけ、車で行くなら一緒に行きたいと伝えたら、皆が我も我もと言い出し、イタリア人がミニバスの運転手と交渉しだしました。彼が交渉している間に近くのお店に走って行って水とビスケットを買い込みました。ナショナルパークには食堂もお店もないと聞いていたからです。

結局一台に10人がぎゅうぎゅう詰めで片道4.5ポンド(千円弱)で話がつき、運転席の横も大きな男性が二人も乗り、後ろの座席はつい今まで見知らぬ人たち8人が折りたたむように乗り込みました。 パークの入り口に着くと早速イタリア人が入場料の交渉をしだしました。若者一人の料金が約1.5ポンド(330円)5人が一組の団体料金だと一人に1.2ポンド(260円)ところがその団体に55歳以上の老人が一人でも入っていると90ペンス(200円)と云うので、私たち二人が名乗り出て安い料金で入場でき皆がとっても喜んでくれました。

ラフレシアの花を見に行くにはガイドを雇わねばならず、ここでも団体だからと10人で3ポンド(660円)払って団体行動です。
バックパッカーの若者たちは数ヶ月から数年仕事を休んだり、学業を休んだりして旅行しているので、少しでも安いホステルやホテルに泊まり、お金の続く限り旅したいとあらゆる努力・工面をするのです。

ガイドが連れて行ってくれたジャングルの中で、はじめに見たのがもう花は完全に終わって真っ黒になった死んだ花、そして次に咲くのが8月だという小さな蕾でした。 ラフレシアはジャングルのある一定のつるに寄生する不思議な花なのです。花の盛りには悪臭を放ち、ハエなどを誘って花粉のこう配してもらうそうですが、今回見たのは明日には腐ってしまう古くなった花で匂いもほとんどしませんでした。 大してきれいな花とは云えませんが、こうして自分の目で見ることが出来た幸運に感謝しなければなりません。 この花は直径1メーター以上にもなるそうですが、写真の花は70−80センチメーターくらいでした。

花を見てしまうともう団体で歩く必要はなくなって、山頂を極めたい人や、山の上方の滝を見たい人など、皆ばらばらに散ってゆきました。 私たちは二人で一番下の滝つぼ目指して、急な坂道をヒーヒーいいながら登ります。約一時間ほどで滝つぼにたどり着き、先に来ていた4人の若者に又会いました。すぐ水着に着替えて着ていた服や下着を洗って岩の上に置いて乾かし、数時間水に浸かったり、日陰でおしゃべりしたりして過ごしました。

セミの声と小鳥の鳴き声そして水音しかしない山の中、赤と群青の糸トンボが飛び回っていました。 山を降りて3時半パークの入り口には若者の姿がなく、誰か来るだろうと待っていると、タクシーの運転手が来てほとんどが2時のバスで帰ったといいました。帰りのタクシーは二人で1.5ポンド(330円)あの若者たちは又グループで帰ったのかしらと思いました。


イクスプレスバスでクッチンへ帰る途中から空模様がおかしくなり、バス停に着いたとたんどしゃぶりになりました。ホテルまで帰るに帰れず豪雨の中、ふくれっつらのタクシーの運転手にぼられてやっとたどり着いたのです。

 

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