今年はいろいろあった年でした

今年はいろいろあった年でした。最大のニュースは11月にケンがとうとう脊髄の手術を受けたことでしょう。もう一年以上前から足の痺れとか感覚がおかしいといっていましたが、ようやく今年の春に病院で検査を受けました。もうその日すぐ病院から電話があり、脊髄のひとつが神経を押しているのでいろいろな障害がでている、とのこと。直す方法は手術を受けることしかないということでした。長くまたされるのでは悪名高いNHSのこと、いつになるか分らないので予定が立たないのは困りものでした。本番の手術をやる前に脊髄の周りをめぐっている血管の流れを知るための検査をうけなければならないのです。これをやってくれたのがようやく8月の末。その結果を待って本番の手術となりました。私たちは9月から10月にかけてキプロスに行くことになったので、その後11月に手術をしてくれるよう頼みました。

幸い11月の始めにやってくれることになりましたが、その一週間ほど前に手紙がきて2週間遅れるとのこと。ひとによっては何回も手術が遅れたとのことをきいてきたので、心配していたら、無事11月の半ばに終わりました。病院には10日入院していました。これはNHSとしては長いほうみたいです。病室も個室にいれてくれましたし、看護も完全で私たちはNHSにとても感謝しています。食事は美味しいとはいえないみたいですが、5時間半もの大手術をした後食欲のあるはずはありません。帰ってきたあとがまた大変。キズのいたみで数時間ごとに痛み止めを飲むので、副作用のせいかもう帰ってきて10日以上もたつのに食欲はいまだにありません。まあその前にお腹のヘンに蓄えがあるから大丈夫でしょう。幸い手術は成功で、足の痺れも無くなり、感覚ももどったようです。医者がいうには回復までは8週間はかかるとのことで、来年にはすこしは元気になることでしょう。

今年のいいニュースはやはり孫のスカーレットでしょう。去年の11月に誕生してからすくすくと育って、元気いっぱいな赤ん坊です。9ヶ月半から歩き出して、一年を過ぎたいまでは、走り回っています。ジョーの両親が3ヶ月もキプロスに滞在していたので、ジョーの働いている午前中は私のところで面倒をみることになりました。赤ん坊の世話など26年ぶりでどうなることかと思ったら、私たちも大いに楽しみました。ケンが病院から帰ってきたのと入れ替わりぐらいにジョーの両親が帰ってきたのは時期的にうまくいったものです。ケンはやはり一日の大分はいまでも寝たり起きたりで、スカーレットはかわいいけれど、元気な赤ん坊が駈け回ると疲れるみたいです。今のところは選手交代でジョーのお母さんがスカーレットの面倒をみていてくれますが、そのうちまた私のところにも来てほしいものです。たぶん交代で面倒をみる事になるでしょう。

ケンの足がおかしいとは言え、痛みがあるわけではないので、手術の前には今年は数回旅行に出かけました。春はウィーンに行き、夏は数回イギリス国内旅行に行きました。秋にはキプロスに家を借りて二週間すごしました。もうキプロスの旅行シーズンはおわりに近く、旅行者は少なかったのですが、気候は私たちには真夏で毎日泳ぐことが出来ました。キプロスは歴史の古い国で、遺跡も国中に沢山あります。私たちの行った南にはギリシャ正教の教会も数々あります。やはり一番すばらしかったのはお天気。10月にはいっても毎日泳げるほど暖かく、というか、暑かったのです。

12月に入って、今度はケンのお姉さんのご主人のスティーブが心臓麻痺でたおれ、緊急手術を受けました。彼は夏には足の手術もうけていたのです。幸いこの心臓手術も成功ということですが、今年はよくNHSにお世話になる年でした。彼らの家はものすごく田舎で、公道から相当はなれているので、救急ヘリコプターが来てくれたそうです。このときの模様がビデオ撮影されていて、どうもテレビで放送されるみたいです。朝8時か9時にBBCでレスキューの番組があるからあれではないかな。

私は相変わらず週一度はチャリティーショップの手伝いです。映画もケンが手術をする前までは週1,2回は通い、コンサートも月数回行く、という生活です。たまにはコンピューターの仕事もありました。それに孫とツレアイの世話が加わったという年でした。ケンは今年の初め長年働いていた会社が残念ながら終わりになってしまったので、自営業に戻ったのですが、幸い夏の終わりごろまでは仕事がほとんど切れ目無くあり、助かりました。息子のジュリアンもケンといっしょに仕事が無くなってしまったので、父親の見習いでいっしょに働いていたのですが、この秋から電気技師になる勉強をしています。春になったら元気になってまた二人で仕事があるといいのですが。